慢性腎不全

Filed under: 腎臓病について — @ 23:49:00

2009/11/15 日曜日

腎臓病になるとさまざまな症状が現れます。

慢性腎不全(まんせいじんふぜん)は、腎障害(じんしょうがい)が重くなり、腎臓の機能が健康な人の半分以下にまでさがってしまった状態をいいます。その多くは元に戻りません。ただし、現在では人工透析(じんこうとうせき)の技術が進歩して、生存率が大きく伸びています。慢性腎不全の症状には次のものがあります。

●腎臓の代謝機能障害によるもの・・・腎臓には、体内で必要な物質を化学的に変化させることではたらきを活性化し、分解する能力があります。この機能が損なわれると、さまざまな症状をもたらします。その一つが、ビタミンDの欠乏です。ビタミンDは、腎臓で活性体に変わることから、腎臓の働きが障害されるとビタミンDの欠乏に至るのです。そしてこれが原因で「くる病」や「骨軟化症(こつなんかしょう)」、「繊維性骨炎(せんいせいこつえん)」などの骨の合併症が発生します。

●腎臓の排泄機能障害によるもの・・・腎臓は、老廃物や不要物を尿中に排出する機能があり、その機能が障害されると、浮腫(ふしゅ)、高カリウム血症、アシドーシス(酸性血症(さんせいけっしょう))、高尿素窒素血症(こうにょうそちっそけっしょう)、高クレアチニン血症、高リン酸血症、高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)、尿毒症(にょうどくしょう)、尿毒症毒素(にょうどくしょうどくそ)といった、実にさまざまな症状をもたらします。

糖尿病性腎症

Filed under: 腎臓病について — @ 3:38:00

2009/10/7 水曜日

糖尿病(とうにょうびょう)の患者さんに発生する腎臓病のひとつに「糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)」があります。腎糸球体(じんきゅうしたい)の不可逆的な障害です。糖尿病の合併症には、他に「糖尿病性神経障害(とうにょうびょうせいしんけいしょうがい)」と「糖尿病性網膜症(とうにょうびょうせいもうまくしょう)」があり、合わせて「糖尿病の3大合併症」と呼ばれます。

糖尿病性腎症になると、最初、微妙なたんぱく尿が出ます。糖尿病性腎症では、早期発見が非常に重要です。微量なたんぱく尿の測定も可能になってきているので、たんぱく尿が明白になる前に何とか発見し、対策をとることが求められます。

症状が進むと、やがて腎機能が低下し、糸球体硬化症(しきゅうたいこうかしょう)へと進行します。この段階まで進んでしまうと、高血圧や貧血、浮腫(ふしゅ)などの症状が出現します。最終的には、慢性腎不全(まんせいじんふぜん)、尿毒症(にょうどくしょう)へと進展します。

現在、糖尿病の患者さんの増加にともない、糖尿病性腎症から腎不全になり、人工透析(じんこうとうせき)を受ける患者さんが年々増加しています。人工透析を受ける患者さんのうち、糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)による人は、慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)に次いで2位を占めています。また腎臓移植を受ける患者さんも同様に増加傾向にあります。

ネフローゼ症候群

Filed under: 腎臓病について — @ 21:27:00

2009/8/25 火曜日

代表的な腎臓病のひとつに、「ネフローゼ症候群」があります。たんぱく尿が出て、血液のタンパク質が不足する病気です。小児に多いのが「微小変化型」です。これは、ステロイド薬がよくきくため、寛解率(かんかいりつ)は高いのですが、再発率も高いことから油断は禁物です。約50パーセントにものぼります。

治療法は、安静を守り、高タンパクの食事をとります。また減塩は必須です。と同時に、薬物療法を行います。タンパク質は、健康な成人で体重1キログラムあたり平均1.18グラムが1日の所要量です。育ち盛りの青少年の場合は、2.0グラム必要とされます。

ネフローゼ症候群では、尿にたんぱく質が失われていることから大目にとる必要があるとかつては考えられてきましたが、現在ではさほど意味がないとされます。一方、食塩は、むくみのないときでも8グラムを超えないようにし、むくみがあるときには1日3-5グラムまで制限されます。

●ネフローゼ症候群のおもな症状
1.浮腫(むくみ)
・夕方、靴や指輪がきつくなります。体重が増加し、尿の量が減ります。
・足を指で押しても、皮膚がもとに戻りにくく、指跡がつきます。
・からだを動かすと息切れがします・・・胸水。
・からだを横にすると咳が出たり、呼吸が困難になる・・・胸水、腹水。

2.尿の異常
・尿の泡立ちが著しい。
・尿の色が濃くなったり、白っぽくなる。

3高血圧
・高血圧をともなう場合は、腎機能が悪くなっている可能性があります。進行性の場合が多い。

4.自覚症状
・顔面や足がむくむ。
・全身がだるい、疲れやすいなど。

5.循環血しょう量の減少が原因の症状
・血圧低下。
・ひん尿。
・乏尿。
・めまい、など。

急性腎不全

Filed under: 腎臓病について — @ 16:04:00

2009/8/7 金曜日

急性腎不全

急性腎不全は、急に尿が出なくなった(無尿)、尿の量が少なくなった(乏尿)になったときにまず疑われます。診断にあたっては、血液をとって検査をします。血清クレアチニンや尿素窒素(BUN)が上昇していると、急性腎不全と診断されます。さらにその詳しい原因や腎臓の状態をしらべるために、尿たんぱくや尿沈さの検査などが行われます。そのほか、X線検査やCTスキャン、超音波検査が行われることもあります。

急性腎不全と診断されたら、過労と不規則な生活を避けて身体を養生し、慢性腎不全への移行をなんとしても阻止しなければなりません。この病気は、本人が日ごろから注意や予防をできる類のものではありません。かかってしまったら、医師の管理のもと、指示を守ることが大切です。

急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)は、急に腎臓の機能が低下し、尿が少なくなり、出なくなります。現在でも、予断を許さない危険な病気です。尿の量が少なくなる症状を「乏尿(ぼうにょう)」、尿が出なくなってしまう症状を「無尿(むにょう)」と言います。急性腎不全になると、尿量の変化だけでなく、消化器、呼吸器、循環器、神経系など、いろいろな症状が発生し、きわめて危険な状態となります。

急性腎不全であらわれる症状
●浮腫(むくみ)・・・顔面浮腫、脚の浮腫
●舌やくちびるの乾燥
●貧血
●乏尿、血尿、たんぱく尿、尿路感染症
●肺浮腫、肺感染症
●紫斑(しはん)・・・内出血で現れる斑点
●菌血症
●悪心、嘔吐、消化管出血
そのほか、精神障害、痙攣、傾眠といった症状も現れます。

急性腎不全は、急に尿が出なくなった(無尿)、尿の量が少なくなった(乏尿)になったときにまず疑われます。診断にあたっては、血液をとって検査をします。血清クレアチニンや尿素窒素(BUN)が上昇していると、急性腎不全と診断されます。さらにその詳しい原因や腎臓の状態をしらべるために、尿たんぱくや尿沈さの検査などが行われます。そのほか、X線検査やCTスキャン、超音波検査が行われることもあります。

急性腎不全と診断されたら、過労と不規則な生活を避けて身体を養生し、慢性腎不全への移行をなんとしても阻止しなければなりません。この病気は、本人が日ごろから注意や予防をできる類のものではありません。かかってしまったら、医師の管理のもと、指示を守ることが大切です。

慢性糸球体腎炎

慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は、以前は、治癒することなく進行する腎臓病と考えられていました。しかし最近では比較的良性の慢性糸球体腎炎もあることがわかってきました。慢性腎不全(まんせいじんふぜん)への進行を何としてでも防ぐために、安静と食事に十分に留意し、薬物療法を行っていくことが大切です。

●慢性糸球体腎炎の主な診断基準
1.急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)の発症から尿の異常、または高血圧が1年以上続いていること。

2.発症にはっきりとした急性糸球体腎炎の症状はみられないものの、尿の異常が1年以上続いていること。

3.尿の異常または高血圧の症状がみられる疾患として以下のものがありますが、それに該当しない場合。
・膠原病(こうげんびょう)
・腎盂腎炎(じんうじんえん)
・起立性たんぱく尿
・中毒性腎症
・糖尿病性腎症
・本態性高血圧症
・腎血管性高血圧症
・その他・・・アミトイドーシス、嚢胞腎、妊娠腎など。
注意:この場合、尿の異常というのは、たんぱく尿、血尿のうち、全部または一部が認められた場合を言います。

●慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)の生活上の注意点
1.食事・・・タンパク質、食塩、水分を控えて、高カロリーの食事をとるようにします。また、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
2.運動・・・激しいスポーツは禁止です。
3.過労やストレスは極力避けるようにします。
4.睡眠を十分にとりましょう。
5.身体の清潔を保ちます。
6.かぜや中耳炎といった、感染症を予防するために、マスクや手洗い、うがいを徹底します。

3大腎臓病

Filed under: 腎臓病について — @ 21:17:00

2009/7/31 金曜日

腎臓病の代表格は、急性腎炎(きゅうせいじんえん)、慢性腎炎(まんせいじんえん)、ネフローゼです。よく耳にする、「腎不全(じんふぜん)」というのは、これらの腎疾患(じんしっかん)が進行して、腎臓の機能が著しく低下した状態です。そしてその腎不全の末期の症状が「尿毒症(にょうどくしょう)」となります。

尿毒症というのは、腎臓の機能が極度に低下し、体内に毒素がたまって全身の臓器に症状をあらわれるようになった状態をいいます。腎不全の末期の症状で、以前は、生命の維持も危ぶまれる危険な状態でしたが、現在では透析療法が進んで生存率が高まりました。社会復帰も可能になりつつあります。

急性腎炎(きゅうせいじんえん)、慢性腎炎(まんせいじんえん)、ネフローゼも含め、他にもさまざまな腎臓病があります。

●急性腎炎(きゅうせいじんえん)・・・強い症状が出ますが、短期間で治癒しやすい傾向があります。

●慢性腎炎(まんせいじんえん)・・・慢性腎炎の場合は、数年から10年近く症状がないまま進行し、自覚症状が現れたときにはかなり進行しているということが多くあります。

●ネフローゼ症候群(ねふろーぜしょうこうぐん)・・・ネフローゼは、タンパク質が大量に(1日に3.5グラム以上)尿中に排出されるため、体内においてタンパク質が不足し、強いむくみを特徴とする腎臓病です。

その他、急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅたいじんえん)、慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)、糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)など、さまざまな腎臓病があります。

糸球体濾過の機能検査など

Filed under: 腎臓病について — @ 12:21:00

2009/7/27 月曜日

腎臓病の検査には、たんぱく尿の検査やX線検査などのほかにもさまざまな検査が行われ、腎臓病や、その他の疾患の可能性を調べます。

●検査名・・・クリアランス検査(Ccr)
・検査の内容・・・糸球体濾過値を調べる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・糸球体濾過値が100ml/ 分が正常値とされ、それより高値だと、妊娠、初期の糖尿病が疑われます。一方それよりも低値の場合は、腎炎などが疑われます。

●検査名・・・濃縮検査(フィッシュバーグ濃縮検査)
・検査の内容・・・早朝3回尿を採取し、その比重または浸透圧を測定します。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・比重が1.023以上、浸透圧800mOsm/kg以下が正常です。低下すると、尿細管の機能低下を呈する疾患や、尿崩症(にょうほうしょう)が疑われます。

●検査名・・・血清尿素窒素検査(BUN)
・検査の内容・・・糸球体濾過機能をしらべる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・10?15mg/dlが正常とされます。それよりも高値の場合は、タンパク質の大量摂取、腎機能低下が疑われます。一方、それより低値の場合は、妊娠、肝不全の可能性があります。

●検査名・・・血清クレアチニン
・検査の内容・・・糸球体濾過機能をしらべる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・男性の場合は、0.8?1.3mg/dl、女性の場合は、0.5?0.9mg/dlが正常値です。それよりも高値の場合、腎不全、うっ血性心不全などが疑われます。

© Copyright 腎臓病の治療. All Rights Reserved.